2012-05-28

外置きファンによる冷却 その2

前回の記事「外置きファンによる冷却」の「4 その後」に書いたように、「Mac mini」の冷却の強化を急ぐ事にした。言わば、底面側の冷却の追加である。

簡単に言えば、「Mac mini」の直下の棚の部分にファンを持ってきて、その上下をLアングルではさみ付けるようにしただけである。これを写真で説明する。

図1 正面から。左の「Time Capsule」と比べて背が高くなった。
図2 棚の下から見上げる。
図3 上から見下ろす。


製作して数時間であるが、問題は無い。底の蓋の部分を触ると冷たい。

ケース表面に層流状態の空気が当たるだけで、表面温度が室温に固定できるのはすごいな。

例えば、指で触って熱いと感じる温度が仮に「50℃」として、室温が仮に「35℃」まであがったとしても、室温に固定できれば「15℃」の冷却能力が期待できるわけだ。


次回、秋葉原に行くときに調達したいもの;

  • ファン*5個
    • 外付けHDDケース*3, ルータ, SW-Hub
  • M4ローレット付きネジ:
  • DC12V、2A程度の電源
  • 電圧調整VR:50Ω, 1/4W, SW付き:

【吸入口の位置と冷却との関係】

「Mac mini (mid 2011)」のマニュアルを見ていると、次のような興味深い図;
「mac_mini_mid2011_ug_jp.pdf」のp11より

があった。排気口の位置は、Lion10.7の初期にデュアル・ディスプレイの接続ポートを何度も入れ替えていたので知っている。特に「HDMI」の辺りは強い熱風を感じていた。しかし、吸気口が「底面カバーの周辺」と言うのを今頃知った。
  • この所、図1~3の作業で、コネクタを取り外す事が多いが、コネクタが熱でフニャフニャにので驚いている。
  •  底面側の冷却はこの意味でも役にたつと思う。

まさに「面を室温の空気をブローする」という事は、「吸気口近傍の境界層(boundary layer)の厚さを効果的に減少する」と推定できる。当然、「吸気口を経由する吸入空気の温度も室温に近づきやすくなる」事と期待できる。。

今まで「底面カバーが樹脂の為に、その熱伝導が低いので、カバーの冷却には懐疑的だった」けれど、「吸入空気の温度も室温にロックできる」のなら大幅な冷却効果が期待できるかもしれない。

温度計測のプログラムが正常に動作するなら、実験的に上下に配置した冷却ファンの評価ができる訳だ。大変に楽しみだ。

【境界層の厚さの概算値】
一般に、固体表面に沿って流体が流れるときには、固体表面に接した部分は速度がゼロになる;言い換えれば流体といえども固体表面に固定される訳だ。ところが固体表面から離れるに従って流体の速度が上がって行く。いまの場合、ファンで引き起こされた風の速さ(V)が物体にあたるときにゼロまで落ちる。でも、表面から一定の距離(δ)ていど離れるとVに復帰するという。この「δ」を流体力学では「境界層の厚さ」と言います。

で「冷却 ファン 境界層」でインターネット検索すると;
で示された、境界層の厚みを推定値としてみる。実際は垂直入射流に近いので、もっと厚みは小さくなると思われる。さて、具体例を代入
 δ = 境界層の厚み = 5 * SQRT(ν * x / V) ,
ここで、ν = 動粘性係数 = 1.43 * 10 ^(-5) m^(2)/sec,
x = 代表的サイズ = 1cm,
V = ブロア風速 = 1.33m/sec
であるので、
δ = 5.0 * SQRT( {1.43 * 10^(-5) m^(2)/sec} * 1cm / {1.33m/sec})
  = 5.0 * SQRT( 1.43/1.33 *10^(-5) * 100cm *1cm )
  = 5.0 * SQRT( 1.08 * 10^(-3) ) cm
  = 1.6 mm 概算値
 従って、吸入口のスリットのサイズで急速な速度こう配が出来て、その流入気体が効果的に室温近くになりそうだ。

そこで起きがけに覗いてみた。 「底面カバーの表面の断面形」は台形状で、ケースの内部から台形斜面が盛り上がる感じである。その根元に吸引口が2mm位のスリットとして台形の根元を一周している。ついか

この設計者は「吸入空気の流れを、加熱する為にデザイン」しているように思える。いくらなんでも、設計側がフィードバックしてやらないのが異常ではないだろうか。

でも、逆に言えば底面側の冷却は意外と効果的かも知れないな。


【底面カバーの内部構造】

やはりカバーの内部を見たくなったので開いてみた;

図4 外しただけ。

  • 本体内部のパンチング・メタルの周辺(前方の前側)に埃がついている(約10ヶ月使用したが)。
  • その下にメモリや排気用ファンが見えている。この部分は、蓋を閉められると、左にある底面カバーの裏側に密閉されるようだ。
  • 従って、冷却には;
    1. 「本体内部のパンチング・メタルの周辺の隙間」から吸気されて、
    2. 「パンチング・メタルの穴」を経て、内部にまわり、
    3. 黒い排気用ファンに駆動されて、後部の排気スリットから出るらしい。
  • 底面カバーの直径は17cm弱でした。
  • 筐体はアルミニウムのダイキャストらしく、素晴らしいできだ。でも熱対策がデザインに盛り込まれていないのでは、デザインの本流から外れると思う。ひょっとして、デザイナのかたはSSDだけしか念頭にないのかなぁ。
    • 百歩譲って、現在のデザインで「底面カバーの金属の蓋の無い部分」には、パンチングメタルような金属とフィルタで
      • 「吸気効率」の向上
      • 「塵の侵入阻止」の向上
    • をするべきだと思うが、如何なものだろうか。

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  1. 開始 2012-05-28  (月) 20:35
  2. 追加 2012-05-29  (火) 23:12  【吸入口の位置と冷却との関係】
  3. 追加  2012-05-30  (水) 01:03 【境界層の厚さの概算値】
  4. 追加 2012-05-30  (水) 05:26 吸引口の形状の確認
  5. 追加 2012-05-30  (水) 13:07  【底辺カバーの内部構造】

2012-05-27

外置きファンによる冷却

昨年は、温度が高くなるとルータやパソコン系に横から扇風機を当てていた。

本当は「外付けファン」を機器の上に乗せたかったのだが、右足が不調で出て歩けなかった。先日、秋葉原にいったので「外付けFan, 12V, 0.07A,ファン直径11cm、 中国製@580円」を入手したのでテストしてみた。

実験用電源で、動かすと5~15Vで動く。12Vで~0.07Aだった。DCモータだから、極性をかえると逆回転するかと思ったら、動かない。調べてみると、簡易パルス駆動回路がはいっているらしい。

部品を整理していたら「トランス型の電源、9Vdc, 0.5A」が出てきたので、電圧を見ると14Vもでていた。まず2個を並列に入れると13V, さらに3個を並列にすると12Vになっていた。 この調子なら、あと数個を追加する事も可能そうだ。

で、実装の状況を示します;

1 Mac mini(mid 2011)

  • 昨年購入していた放熱器(黒いアルミ・ダイキャスト)の上に置いた。
  • 空気はファンの上から吸い込まれ、放熱器のキャナルに沿って、左右方向に拡散。
    • プロペラは天井側。

2 Time Capsule (1TB)
 

  • 隙間(1cm強)を作る為に、M4のローレット付きのネジを付けて、振動防止にクッションゴム(住友3M, B-030) をローレットの頭に接着。
  • 空気はファンの上から吸い込まれ、全方向に横向きに拡散。
    • プロペラは天井側。 

3 PR-S300SE

  • この筐体はメッシュ構造なので、内部の空気を引き出す方が冷却効率があがりそうだ。従って、この場合、プロペラ面を下にして、密着させた。簡単に接着させるために、「KOKUYO, ひっつきシート」をファンの四隅に付けた。
  • 内部の空気が上方に向かって吸い出され、そのまま上方に拡がる。
    • プロペラは床側。 

昨日、今日と動かしているが、騒音とか振動の問題はない。あ

まだ室温が27℃以下なので、効果のほどはまだ判らない。でも、ほとんど「暖かみ」が感じられないので、期待が持てる。

たったこれだけの電力;12V*0.07A=0.84Wで、表面を室温に固定できるとは...。

また、微風が上から落ちてくる感触は、意外と善いなぁ。

夏場になれば、扇風機の横風は欠かせないだろうな。


4 その後

2日ほどの連続運転でも問題はなかったので、これでOKと思った。仔細にチェックすると、「PR-S300SE」と「Time Capsule」は完璧に近い感じで運転しているが、「Mac mini」の底は指で触ると暖かい。

そういう意味では「Mac mini」が熱的にシビアな事を如実に物語っているので、至急、「PR-S300SE」のファンを流用して、その底から外気を吹き付ける事を検討した。

単純に、棚の面に直接ファンを乗せ、その上に「Mac mini」を乗せてみた。流石に重い為か、プロペラが棚に接触してしまう。アルミのLアングルで棚の上下から挟むようにすれば、行けそうだ。

暑くなる前に、急いで作る事にした。



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  1. 開始 2012-05-27  (日) 13:34
  2. 追加 2012-05-28  (月) 19:38 「4 その後」

2012-05-26

キーボードとトラック・パッドの配置の実験 その2

前回の報告「キーボードとトラック・パッドの配置の実験」で制作したフレームは、位置を動かすとバラバラになりやすかったので、改良版を作った;
  • KB-TPの部分の底板と、パームレストの部分の底板とを、2つの蝶番(ちょうつがい = hinges)で連結し、傾きを調整しやすくした。
  • 全体をアルミニウムの浅いCチャンネルで作り、移動しても壊れにくくした。
ところが、実際に作ると;
  •  壊れなくなったが、全体が重く、
  • 高さの調節がまだ難しい。
という結論になった。

そんな最中に、有楽町に所用で行ったので、アップル銀座に展示されている「MagicWand」を見ようとした。ところが、もはや扱っていないとのこと。外付けHDDケースも買いたいので、秋葉原の秋葉館にいったら、「MagicWand」よりも「Henge Docks:: CLIQUE」 を勧められた。これをベースに自作の蝶番連結板を取り付けると、スマートな配置実験が達成できると思えたので、購入した。
  • 値段は「3680円」でやや高め。
  • Henge Docks の説明」では、「英国・欧州むけには、$24.95」らしい。
  • 今回は、実験部品と考えると、構造も確りしているし、トラックパッドの電源ボタンも工夫しているし...。

早速、これをトライしたので報告する。
図1CLIQUEの裏面にヒンジ付き板を固定。M2のネジで固定。
図2 FILCOのパームレストとの組み合わせ。無難。

図3 ベニアのパーム・レストと母指レスト(位置ガイド付き)
図4 母指レスト(位置ガイド付き:白い低反発樹脂)の拡大。
図5 タッチ・タイピングの待姿勢。
図6 右の母指が右側のガイドにズレて、(return)を打に移動中。
図7 右小指がさらに右のガイドに移動して、中指が「↑」の寸前。
図8 左手で(F)に待機し、右手は(command)へ移動中。
図9 左手で(tab)にアクセス。




母指レストとポジショニングのガイドは、自分の様に「不完全なタッチ・タイピング操者」には;打始めの不
  • 安定動作を抑制するのに効果的で、
  • 制御キー、矢印キー、トラックパッドとの連携もスムーズ。
なお、図3以降のセッティングでは、パームレストの面から見て、トラックパッドの面は前方に20°ほど傾いている。

当面、上記パラメータは固定して、パームレストの形状や接触感などに注目したい。


【関連記事】
  1. Mac mini (mid 2011)のキーボード,マウス,トラックパッド

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  1. 開始 2012-05-26 (土) 01:33

2012-05-20

「Magic Trackpad」操作時の手・腕の動作の特徴 その2

前回の記事、『「Magic Trackpad」操作時の手・腕の動作の特徴』で掌を「水平面」で使った場合に、通常の「Magic Trackpad」の配置では手首に負担が掛かる事を示した。今回は『掌を「水平面」で使い、自由に指先を延ばしていく時の、指先の運動』を側面から写真撮影("iPhone 4s" + "oSnap Voice Enabled Camera":音声でシャッターを切る)してみた。

詳しい事は、後で述べるとして、その時の映像(jpeg)を元に、「GIFQuickMaker.app」を使って「中指・指先の軌道」を映像(gifアニメーション)にしてみた;

 始めに、指をツボメてから、伸びだすまでは指先は下がるとは考えていたが、その後も伸びながら下降を続け、指が伸び切るころからは、手首の屈曲が始まっている。

詳しい説明の前に、実験の様子を説明する。Macの前の机の上にセットした;

図0.a 実験のセットアップの俯瞰
奥に「白とあずき色の方眼ノート」が目安の為に、バイスで立てられている。その前に青い色のブロックがあり、大きな本で高さを保持できるようになっている。手前の緑色のバイスに角材が挟まれているが、その上にiPhoneを入れて、バイスにより軽く固定されている。カメラの微調整には、「オプション → グリッド」にして、「方眼ノート」の方眼に「カメラのグリッド」が合うようにした。カメラのシャッターは「"oSnap Voice Enabled Camera":音声でシャッターを切る」を利用した。

カメラから測定系を見たのは;
図0.b 実験のセットアップの正面図
この青いブロックに前腕を乗せ、前腕を方眼ノートに平行にし、掌の1/3ほどが、ブロックに乗るようにした;
図01 掌の1/3ほどがブロックに乗っている。
図02 指を軽く握る。
図03 前腕ごと回旋して、掌をブロックに接地する。
図04 指を開き始める。指先の腹は垂直面内にある。
図05 実用的な指の開始姿勢の寸前。
図06 実用的な指姿勢。
図07 実用的な指姿勢。
図08 実用的な指姿勢の限界。まだ指はリラックスしている。
図09 指は完全に伸び切り、強いストレスを感じる。
図10 手首が屈曲始める。非実用の姿勢。
図11 手首を屈曲しきった。非実用姿勢。
実際の「Magic Trackpad」では、爪先がトラックパッドの表面に接触しない事も重要である。他方、実際の運用では「指の運動」と「手首の運動」と「掌」と「指の接触面」との相互作用により、自然なバランスが保たれる。

でも、上記の「図06〜08の姿勢」になるように運用するのが望ましそうだ。この姿勢は軽く湾曲しながら前方に傾いている。掌の接地面をパームパッドによって全体的に上方に傾ければ、日常の運行でも保持出来る訳だ。ちなみに「図06〜08の姿勢」では;
  • 中指の運動幅:約7cm
  • 中指の軌道の傾き:20°弱
 であった。

他方、現在実験中の「フレームでの運用」では、パームレストの面から見て、「Magic Trackpad」の面は前方に向かって30°弱の傾きである。もう少し緩くしてもいいかもしれない。

このようにしてみると、Appleの「Magic Trackpad」とほぼ類似した指運用(キー打鍵のストロークが短かく、キーボードをすれすれに指をすべらせるような)をする「Wireless Kyeboard」とをパームレストと組み合わせるフレーム運用は、指・手首・腕にマイルドな運動を可能にすると思える。


関連のページ
  1. 「Magic Trackpad」操作時の手・腕の動作の特徴
  2. キーボードとトラック・パッドの配置の実験 


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このポストの履歴
  1. 開始: 2012-05-20-14:58(JST)







2012-05-13

「ClipMenu 0.4.4a12」のインストール

以前「ClipMenu 0.4.3」のお陰で、「複数のペースト」「JavaScriptによるタイムスタンプの入力」などで軽快に利用させていただいている。

Lionのクリーンインストールの際だから、開発版の「ClipMenu 0.4.4a12」のインストールをしてみたので、メモを作成しておく。

  • 「.zip」などの解凍に備えて、「StaffIt Expander」をインストールしておく。
  • ClipMenu にアクセスして、
    • 右の欄にある「開発途上版」より、
    • 0.4.4a12をダウンロード (「最終更新日: 2010-05-13 (JST)」とあるのは複雑な気持ちがする)し、解凍。
    • 「複数のペースト」は、OK。
  • システム再起動を掛けて、メニュバーに「八角形にC」のマークが出るのを確認。
  • 「Time Machine」から;
    • ~/Library/Application Support/ClipMenu/ 全体をコピーして、
    • 対応するディレクトリに上書きコピー
  • ClipMenuの「Preferences...」からスニペットを探したが無いので慌てた。
    •  「Preferences...」の上に「Edit Snipets...」から設定するらしい。
      • まだハッキリと理解できていない。
      • 判ったら、説明を追加の予定。
という事で、なんとかClipMenuを再開しました。

 その後、どういう事か「ClipMenu.app」が「~/Downloads/」ディレクトリに置いたままなので、 「/Applications/」に移動。動かなくなったので、
  • ClipMenuのplistを探す;
    • find ~ -name *.ClipMenu.plist*
      • ~/Library/Preferences/com.naotaka.ClipMenu.plist
      • ~/Library/Preferences/com.naotaka.ClipMenu.plist.lockfile
  • これらを消去;
    • rm -f `find ~ -name *.ClipMenu.plist*`
  • Finderから「/Applications.app」をダブルクリックすると、
    • 初回の確認ウィンドウがでるのでokを出す。
  • システム再起動して 「八角形にC」の出現を確認して、ClipMenuの再度のおでましを感謝。
【追伸】

Bloggerの新ポストを作成した時のスクリプトは以下に;
  •  ~/Library/Application Support/ClipMenu/script/action/blogger_start.js
置いています。スクリプト自体は;
 // blogger_start.js

myD       = new Date();

myYear4 = myD.getFullYear();

myMonth   = myD.getMonth() + 1;
myMonth2 = (myMonth < 10) ? "0"+myMonth : myMonth;

myDate    = myD.getDate();
myDate2 = (myDate < 10) ? "0"+myDate : myDate;

myHours   = myD.getHours();
myHours2 = (myHours <10) ? "0"+myHours : myHours;
myHours2=""+myHours2; // 文字列 ← 数値

myMinutes = myD.getMinutes();
myMinutes2 = (myMinutes <10) ? "0"+myMinutes : myMinutes;
myMinutes2=""+myMinutes2;

mySeconds = myD.getSeconds();
mySeconds2 = (mySeconds <10) ? "0"+mySeconds : mySeconds;
mySeconds2=""+mySeconds2;

myMess1   = myYear4 + "-" + myMonth2 + "-" + myDate2;
myMess2      = myHours2 + ":" + myMinutes2 ;

myMess    = "ーーーー<br />このポストの履歴<br /><ol><li> 開始: " + myMess1 + "-" + myMess2 + "(JST)</li></ol><br />";

return myMess;

ーーーー
このポストの履歴
  1. 開始: 2012-05-13-14:27(JST)
  2. 追加: 2012-06-04  (月) 18:10 blogger_start.js



2012-05-11

「Magic Trackpad」操作時の手・腕の動作の特徴

前回の記事 「キーボードとトラック・パッドの配置の実験 」でAppleの「Wireless Keyboard」や「Magic Trackpad」を軽快に利用する要件;
  • それらの機器のユーザ側を高く傾けて、
  • その前にパームレスト(FILCO, 底の横幅38.5cm)の前側を高く設置する。
が、安定的な操作に効果的だと言う結果となった。

そこで、今回は、「Magic Trackpad」を操作するときの「指や掌」と「前腕」との運動を観察したので、まとめてみる。大きく分けて「Magic Trackpad: 以下TPと略」を「水平面での使用」「傾斜フレーム(「キーボードとトラック・パッドの配置の実験」)での使用」とについて比較した;

1水平面での使用
  • 図1.1 手を脱力してTPに置いた。指先はすべてTPに接触している。掌は床に接している。;
    •   光源はほぼ真上から照射しているので「指の影から指先がTPに接触している」のが判る
  • 図1.2 手首関節にトルクを入れて、「指や掌」を引き起こした。この姿勢は手首に負担が掛かるのを実感する。ただし、掌の一部はまだ床に接している。
    • 「指先」と「指の影」とに隙間ができている。そこで、「指先がTPから浮き上がった=『手甲側に屈曲=背屈』している」のが判る。
  • 図1.3 「図1.2の手首関節の角度」は保持をしたまま、前腕を前方に押し出した。「指や掌」は『前進・掌屈』をした。影の位置を図1.1と比較してほしい。
    • 掌と床との摩擦力が後方に向かうので、「掌屈」野結果、指先がTPに接触してしまった事に注意。
  • 図1.3 「図2の手首関節の角度」は保持をしたまま、前腕を後方に引いた。手首の皺から手首関節が強く伸展しているのがわかる。手首関節のトルクは増大していないし、負担も増大していない。掌は床から離れてしまっている。
    •  掌と床との摩擦力が前方に向かうので、「指や掌」は『後進・背屈』をした。「背屈」の結果、手首に強い皺が出来ている。
2傾斜フレームでの使用
  • 図2.1 図1.1に対応する:指の先端は前傾しているTPに接触している。掌の母指球部や小指球部はパームレストの半分くらいの位置で接触している。パームレストの段差部分に乗せている感触。

    • 前腕は傾いているが、リラックスしている。
  •  図2.2 図1-2に対応している;軽く手首関節にトルクを発生して指をすべてTPから離している。図1-2よりも手首関節に負担は少ない。掌のパームレストとの接触位置は図2.1と変わらない。
    • 自然と前腕の加重が背屈を補助しているのかもしれない。
  •  図2.3 図1-3に対応している。操作意識としては「前腕を前進させる」のだが、運動の感覚では「手首関節が伸展して、指先が前進する」といった感じである。中指の先端が曲面部分まで達しているがすべての指先はTPから浮いたままである。
    • 掌のパームレストとの接触面は、多少上昇しているが、十分な接触感が保持されている。
  • 図2.4 図1-4に対応している。丁度、図2.3の操作意識や運動感覚が逆になるだけである。ここまで後退しても、指先がTPから際立って離れていない事に注意すべきだろう。
    • 掌のパームレストとの接触面はほぼ消失している。手首関節の部分がパームレストと接触を保っている。

3 前方傾斜の配置の特徴

  • 指の運動したい方向と、手首の運動したい方向が一致するので、操作感覚がスムーズとなる。
  • 手首関節の屈曲・伸展を手首関節の屈曲・伸展で操作しようとすると疲れやすいが、前腕の前後運動に伴って、掌とパームレストとの摩擦を利用して手首関節のコントロールを意識できるようになり、手首の負担も低減するようだ。

4 今後の課題

  • 現在、キーボードの利用感触は概ね、良好である。
  • TPのパームレストには、さらなる工夫の余地を感じる。
  • 全体の高さをどの程度まで低くできるかを知りたい。
  • 現在の「前方が高いデザイン」を「後方が高いデザイン」に換える方法を模索したい。これが出来れば、高さが低くなるので、ノートなどの資料操作との連携がたかまり、スペース・ファクタも改善できる。


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このポストの履歴
  1. 開始: 2012-05-11-20:57(JST)
  2. 追加: 2012-05-12  (土) 12:31

2012-05-10

キーボードとトラック・パッドの配置の実験

「Mac mini」の購入とともにアップルの「Wireless Keyboard」と「Magic Trackpad」を使うようになった。しかし、通常の配置;
図1 通常の配置
では、手首に負担がかかるので、以前の記事「http://mneji-experiments.blogspot.jp/2011/08/mac-mini-mid-2011.html」に書いたような工
夫を施し、そこそこに満足していた。

しかし、最近になって;
  • Lionの再インストール、リカバリHDDからの立ち上げ、マルチ・ユーザ運用なので、マウスのハード・スイッチによるクリックが必須
  • 机の有効利用の為に、通常のマウスを廃止したので、「Wireless Keyboard」と「Magic Trackpad」との配置を使いやすくしたくなってきた。
そのためには、スポンジ・シートをテープで貼り付けるという簡易法でなく、調整も容易にしたいと考えた。

配置を決めるには、 キーボードやトラックパッドの手前側を待ち上げる為に角材を用意して、乗せる;
図2 角材を用意して、
図3 KBとMTの手前側を角材に乗せる。
 さらに、角材の残り部分に、パームレストの奥側を乗せる。
図4 パームレストの奥側を角材にのせる。
 の感じで、配置が気楽に調節するのが今回の実験の主目的の一つだ。


同時に大切な目的は、「マウスのハード・スイッチ(底の手前に2ヶのゴム突起)によるクリック」を生かすことだ。その為には、マウスの底が固い平面に適切な角度で接することが必要だ。また、キーボードとマウスを「面一」で傾斜させるには同一平面におく必要がある。そこで、
  • これらの裏側に薄い板を入れるようにした。
図5 薄い底板:これごと傾ける。
 次に、「プラスティックのL字材」でこれらを固定するフレームを組んだ;
図6 フレーム
 そこで、図3のような配置に組んでみた;
図7 図3に対応。
図8 図4に対応。完成した。
 実際の状況;
図9 利用中の状況
 見てくれはゴツイですが、キーボードとトラック・パッドの位置が固定なので、右手が彷徨う事がなくなり、爽快です。「マウスのハード・スイッチによるクリック」は何時でもOKですので、ストレスがなくなりました。

まだ高さなどの調整はこれからですが...。

関連記事
  1. キーボードとトラック・パッドの配置の実験 その2 


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  1. 開始: 2012-05-10-21:31(JST)
  2. 追加: 2012-05-26  (土) 02:30 関連記事


注目の投稿

Terminalでの、なんちゃってViモドキ

近頃、ようやくKarabiner-Elementsに慣れてきたので、 Terminalで動作する「擬似Vi-Mode」を作って見たので、ご紹介します。 『概要』 「擬似Vi-Mode」の所以は、方向キー「←↓↑→」を通常の「hjkl」ではなくて「jkil」としました。これ...