2014-01-17

"Majestouch MINILA US67key Red switch"の導入 #05, Results of Handicrafts

前回の報告から一ヶ月半程、工作に時間を費やしてしまったのですがが、漸く一段落が着いたので纏めを報告します。工作結果を図に示した後で、特徴の説明を致します。

【I 結果の図】
Figure 1a.  Over view of handicrafts.


Figure 1b. Side view: keys and rest-pads.


Figure 1c. Top view of all keys.

Figure 1d. Side view of the 1st column(left-most)  keys in silhouette. Comparison of original and current setting.


Figure 1e. Back view for the 1st row keys in silhouette. Blue: Small correction(1mm) in height for middle finger.  Gray: Strong height correction(3mm) for two column adduction of index fingers and for two columns abduction of ring fingers. Red: Medium correction(2mm) for other fingers.


Figure 2.1 Inhibiting  sound when a key is bottomed out. "Agathis sheets with thickness of 3mm are cut and stuck on the iron plate.

Figure 2.2

Figure 2.3

Figure 2.4a Cutting device:  Ryobi bandsaw TBS-50. The homemade fence currently constructed for two weeks is attached on the table.


Figure 3a. Place all fingers of left hand  at  home position.

Figure 3b. Place only left little fingers  with A-key.

Figure 3c. Fully open left hand. The red area make contact with the palm rest-pad. The blue area do with the forearm-restpad. The sky-blue area around the carpals make contact with nothing.




【II 特徴の説明】

  1. 「第六行目キー」は見た目を良くするために、キー周辺に黒いアクリル板を付けたケースとした。この第六行目キーのケースをキーボード本体のケースにネジで固定しまして、拡張キーボードとした。
  2. 全てのキートップのスカート部分に、「底打ち音の低減」対策を施しました(Figure 2.1,2.2,2.3)。其の結果;
    1. 思わぬ効果として、「複数キーの同時打鍵時に、指の左右安定性の向上」が得られた。
    2. 今後、キー・ストロークを、4mm → 2mm、に挑戦したいと思う。
  3. 「掌レスト・パッド: palm rest-pad」を「第六行目キー」のケースにネジで固定しました。
    1. この掌レスト・パッドは、母指と小指の中手骨の遠位を保持する(Figure 3c)。従って掌レスト・パッドはキーボード操作時に細かく運動す為に必要な、「指骨群の屈曲や回内・回外運動」が安定的となる基盤だろうと、思われる。
  4. 「前腕レスト・パッド: forearm rest-pad」を「掌レスト・パッド: palm rest-pad」の手前に、稼働可能・固定可能にした。
    1. この前腕レスト・パッドは、Figure 3cに示されているように、「前腕の遠位部 〜 遠位手根皮線と近位手根皮線との周辺で、フラットな部位」保持する。其の為に、前腕の荷重が掌レスト・パッドに掛かるのを防いでいる。
    2. 前腕レスト・パッドと掌レスト・パッドとの間に「手根骨部分がスムースに入り込む」ように、前腕レスト・パッドの前後位置調整をしてから固定する。これにより、手根骨部分が外力を受けずにリラックスできる、というメリットがある。
  5. 四指の運指をスムーズにする為に、「キートップのエンベロープの円滑化」を目指した;
    1. 第二行目と第三行目のキートップは、180°回転して取り付けた(Figure 1.d)。
    2. 第一行目、第二行目、第三行目、第四行目、第五行目の全てのキートップは凹みを削って平坦とした。更に、指の回内、回外動作によりアクセスされるキートップの高さを嵩上げした(Figure 1.e)。
    3. なお、先に述べた『「底打ち音の低減」対策』のとき、無意識の指使いだと、「Qは左環指で操作」・「Pは右環指で操作」なのに気がついたので、此れに対応した。
    4. 小指は短い為に、指先の軌道半径も小さい。此れに対応して、キートップの高さを嵩上げした。
  6. 操作系のキーをキーボード中心に集約を目指した。「第六行目キー」に入れられなかったキーについて、
    1. リターン( ↩: return)、デリート(⌫: delete)、タブ(⇥)を入れる為に、第二行目、第三行目、第四行目の右手操作のキーを右に1列シフトした(Figure 1.c)。
    2. これらのキー操作は慣れるまでミスをし易かったので、白っぽいキートップにした。なお、2週間程で慣れた。

【III 纏め】

実際に工作を進めると、キー配置も大事だが、指の回内、回外動作に対応したキートップの高さの設定を見直したく成って来た。それにはMINILAは適当でないと思われる。今後、他の機種を検討したい。

他方、現在の改良MINILAについて、KeyRemap4MacBookによるリマッピングの改良に再度手を出そうと、楽しみにしています。


【IV 参考資料】

これらの工作では、何時もご厄介になっているhieroglypheさんのかもめーる通信の記事;


がとても参考に成りました。感謝感激雨霰です。

【関連ページ】
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この記事の履歴

  1. 開始 2014-01-17-02:10
  2. 修正 2014-01-20-09:44 Fig. 1e, "Blue: No correction" → "Blue: Small correction(1mm)" 
  3. 追加 2014-01-29-01:14  関連ページ

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