これの関連を追うために、昔から持っていた小型マイクロスコープ(National製, BF-959: x10..x30)で観察したが、視力の弱った私には明確な結果がでないし、画像データの記録がとれない。そこで、Amazonで調べると「USB 顕微鏡」と言うジャンルがあるが、Macで使えるものは少ないし、高い。そのうちに、iPhoneのレンズの前に装着して顕微鏡とか望遠鏡にするジャンル があるので、一番安い顕微鏡を購入してみた;
この顕微鏡の性能がどれくらいかをテストしたので、以下に説明します。測定対象は;
- アルミのスケール(新潟精機製、AS-45): 1目盛 = 1mm.
- iMac (21.5", Late 2009)のモニタ表面: 100dpi = 4dot/mm.
- 「光沢液晶」のまま。
- カメラ: iPhone 6s plus, iOS9.1 + COM-SHOT装着
- アプリケーション: SQUARE mode
- スケール撮影: 組み込み "Camera"
- iMac撮影: "Camera+" :下記パラメータを独立して設定できるので購入
- 焦点設定場所
- 露出設定場所
- 電子ズーム設定
アルミのスケール
iPhoneの電子倍率=最小。 大目盛間隔=5mm ↔︎ 26mm@iPhone画面。 |
iPhoneの電子倍率=最大。 小目盛間隔=1mm ↔︎ 25mm@iPhone画面。 |
- 「測定倍率」の定義: 「iPhone画面での長さ」/「実際の長さ」
- 図1: 26mm/5mm = x5.2 ~ x5.
- 図2: 25mm/1mm = x25.
iMacの液晶での「I」の字
iPhoneの電子倍率=最小。 「I」の実の幅~1mm。 |
iPhoneの電子倍率=最大。 Magenta = Blue + Red。 |
- 図3では、4本のマゼンタ色の縦線にしか見えないが、
- 図4では、4対の青色セルと赤色セルに分離して見えている、
- 光の加色の性質:「magenta = blue + red」に一致している。
- 右に行くにつれてフォーカスが低下している理由はまだ分からない。
検討
図1や図3の「iPhoneの電子倍率=最小」をレンズだけの倍率と考えるのが自然だろう。とすると、図2や図4の「iPhoneの電子倍率=最大」も含めて考えると、次のようになる;
- レンズ倍率 = x5、電子倍率 = x1、合成倍率 = x5 * x1 = x5。
- レンズ倍率 = x5、電子倍率 = x5、合成倍率 = x5 * x5 = x25。
合成倍率 = レンズ倍率 * 電子倍率
図4のフォーカス低下の理由は、幾つかの複合した結果かもしれない;
- 液晶面とレンズの垂直性
- 固定の剛性
- Camera+のFocus•Stabilizerの処理能力
レンズの最終的な性能を見極めるには「iPhone 6s plus」の分解能(400dpi ~ 16dot/mm)がどれくらいに見えるかで判定できそうだ。
この記事の履歴
- 開始 2015-12-30(水) 01:08
- 追加 2015-12-30(水) 10:05 合成倍率 = レンズ倍率 * 電子倍率
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